2019-04-15

あの人気映画の決めゼリフの意味は?

3月14日以降、「英辞郎on the WEB」ではwhatever it takesというフレーズの検索が急増しました。これは、日本で4月26日に公開される映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の予告編にこの表現が登場したためと考えられます。「アベンジャーズ」シリーズは人類を危機から救うため有名なヒーローが集結するSFアクションで、『アベンジャーズ/エンドゲーム』はその最新作です。

3月14日、ツイッターでは、The AvengersやMarvel Studios(「アベンジャーズ」シリーズを製作している映画会社)などのアカウントが、以下のようなツイートとともに、この映画の新しい予告編を紹介しました。

Whatever it takes. Watch the brand new trailer for Marvel Studios’ #AvengersEndgame, in theaters April 26.(何としても。4月26日公開、マーベル・スタジオが贈る『アベンジャーズ/エンドゲーム』の新しい予告編をご覧ください)

ツイートだけではなく、予告編の中でもWhatever it takes.は非常に印象的に用いられています。終盤で、4人のヒーローが次々と"Whatever it takes."とつぶやき、戦いへの決意を表明するのです(予告編はこちらから見ることができます。Whatever it takes.が出てくるのは1分34秒ごろからです)。

whatever it takesは「何としても」と訳されます。whateverは「何が~でも、どんなことが~でも」の意味です。take には「~を要する、必要とする」という意味があり、目的語に労力や勇気などを表す語句を取り、it takes ~ to ...(……するのに~が必要だ)の形で頻繁に使われます。例えば、Sometimes it takes courage to speak the truth.(真実を話すのに勇気が要るときもあります)といった具合です。

また、takeはchancegambleとともに使われると、「賭ける」という意味になります。take a chance on ~は「~に賭けてみる、~をいちかばちかやってみる」、take a small gambleで「ちょっとした賭けに出る」という意味です。

予告編の中ではwhatever it takesに「命をかけて」と字幕が付いています。それを受けて、ツイッターでは「この作品で誰かヒーローが死ぬのでは?」と予想している人もいました。さらに、「アベンジャーズは命だけを懸けているわけじゃないから、訳は『何をかけてでも』の方がよいのでは」という熱心なファンの見解も見られます。

皆さんなら、このフレーズにどんな字幕を付けますか?