2019-03-28

Chromeウェブアプリでの不具合について

ウェブブラウザーChromeにてご利用いただけるChromeウェブアプリ「英辞郎 on the WEB Pro」をご利用の方にお知らせいたします。

Chromeのバージョンを「73」に上げた場合、ご使用中のPC環境によっては上記ウェブアプリが正常に起動しない可能性があります。その場合、以下の手順で設定を変更していただくことで、不具合が解消することがあります。

  1. 以下のURLをChromeのアドレスバーに入れていただき、リターンキーを押下してください。

    chrome://apps/
     
  2. 以下のようなアプリ一覧画面が出ますので、「英辞郎 on the WEB Pro」のChroemウェブアプリ上で右クリックし、「ウインドウとして開く」にチェックしてください。
不具合のある方はお試しください。

2019-03-14

2月に話題になった英単語、emeritusを知っていますか?

2月25日、「英辞郎 on the WEB」ではemeritusという語の検索が急増しました。これは天皇の退位後の称号「上皇」の英語表記に、emeritusが用いられるとニュースで発表されたからだと思われます。宮内庁の発表によると、天皇陛下の退位後の敬称「上皇陛下」はHis Majesty the Emperor Emeritusで、皇后さまの退位後の敬称「上皇后陛下」はHer Majesty the Empress Emeritaとなります。

emeritusはもともと「名誉退職の」という意味の、男性形の形容詞で、professor emeritusemeritus professor(名誉教授)などと用いられます。また、emeritusの女性形はemeritaです。

Majestyは「陛下」という意味の、国王に対して用いる敬称です。新聞などで「天皇」をthe Emperor、「皇后」をthe Empressと簡潔に書き表すこともありますが、称号を添える場合は、男性である「天皇陛下」はHis Majesty the Emperor、女性である「皇后陛下」はHer Majesty the Empressとなります。さらに、「天皇・皇后両陛下」の場合は、Their Majesties the Emperor and Empressが用いられます。

皇太子や皇嗣をはじめとする皇族には「殿下」という称号が用いられますが、これは英語でImperial Highness(イギリス王室などの王族だとRoyal Highness)と言います。「皇嗣」の英語表記については、現在の「皇太子」と同じHis Imperial Highness the Crown Princeが、「皇嗣妃」は「皇太子妃」と同じHer Imperial Highness the Crown Princessが用いられることが発表されています。

注意したいのは、His Majesty the Emperor Emeritusは、本人に向かって使う表現ではないということ。「上皇陛下」と直接本人に呼び掛ける場合は、Your Majesty the Emperor Emeritusとするのが正しいので、もしも上皇陛下に謁見できることがあればお間違えのないように!

3月15日現在、His Majesty the Emperor Emeritus、Her Majesty the Empress Emeritaは「英辞郎 on the WEB」に掲載されていません。ですが、新語を取り込み、変化していくのが「英辞郎 on the WEB」の魅力! 次回のデータ更新では必ずや、これらの語も加わっているはず。お楽しみに。

【追記】4月上旬のデータ更新で追加されました。
His Majesty the Emperor Emeritus
Her Majesty the Empress Emerita