2015-12-07

アルクのユーザーミーティング 「私のとっておき利用法を紹介します」レポート (2)


★ユーザーミーティングレポート第一弾は、こちら

前回の記事に引き続き、10月24日(土)のユーザーミーティングでスピーカーとして登壇してくれた方たちの「英辞郎 on the Web」活用法をご紹介します。


 「英辞郎 on the WEB(Pro)」と『英辞郎』を使い倒せ!

~私の使い方を紹介します~ その2


「覚えたい専門用語をタグで分類しながら単語帳に登録、学習に役立てる」

スピーカー:金子 萱さん(特許関連/事業企画)


金子 萱さんは、知的財産や特許関連の情報を扱う事業企画の仕事で、母語の中国語に加えて、日本語も英語も駆使するトライリンガル。「英辞郎 on the WEB Pro」(以下「EOWP」)は、有料版をブラウザのFirefoxで利用しています。

金子さんが「EOWP」で気に入っているのは、単語帳の機能。新しい重要な単語と出会ったとき、即座に単語帳に登録できるので、英語と日本語の勉強にも、とても役立っていると言います。


■必要な単語は、こまめに登録

例えば、patentという英単語を検索した場合。
日本語訳には「~の特許権をとる」「特許(権)」などとあり、仕事に関連した重要そうな単語だと分かります。このように「今後もよく使いそう」と直感した項目は、見出し語の左にある単語帳のアイコンをクリック。チェックマークが付いたら単語帳への登録完了です。単語帳の内容を確認するには、画面の上部に並んだ5つのアイコンのうち、単語帳のものをクリックするか、画面右側の「単語帳登録履歴」の右にある三角形のボタンをクリックして画面を移動します。



■「メモ」と「タグ」機能を使って、自分用にカスタマイズ

単語帳を開くと、新しく登録したpatentが英和単語帳の最上列に表示されていることが分かります。金子さんは、ここで「メモ」と「タグ」機能をフル活用。「メモ」列のアイコンをクリックし、ポップアップされるウインドウのメモ覧に必要な情報を書き込んでおきます。「全角文字で200字という文字制限がちょうどいい」と金子さん。「長すぎると、あれもこれもと書き込んでメモが冗長になってしまい、後で見たとき、かえって不便だから」とのこと。


「タグ」機能は、単語帳画面右の「単語をタグで管理する」という文字の下の入力欄から、タグに使う名称を追加すると利用できます。
タグ名を追加後、登録した単語の「タグ」列のアイコンをクリックすると、登録されたタグ名がプルダウンメニューに表示され、そこから選択することで、単語を分類できるようになります。タグ名は画面右側にリスト表示され、クリックすると、そのタグが付いた単語だけが表示されます。
この状態で、「選択した項目を復習する」をクリックすれば単語クイズができますし、「選択した項目を印刷する」からは、PDFでの出力が可能。金子さんはこのPDFを紙に印刷して持ち歩き、移動中に見直して勉強に役立てているそうです。

■「検索画面」と「単語帳画面」は別タブで

検索→単語帳登録の作業は、1つの画面で開いたり閉じたりを繰り返して行うのは煩雑に感じられますが、「検索画面と単語帳の画面を別タブで開いておけば簡単です」と金子さん。
つまり、「検索画面」で単語を登録→タブを切り替えて「単語帳」の画面を表示→「F5」キーを押してページを更新し、新しく登録した単語を確認、というふうに、作業がスピーディに行えるわけです。

金子さんは、単語帳を使って、自分用の例文集も作っているとのこと。例文のキーワードを検索して単語帳に登録し、メモにその例文を記録。タグ付けをしておいて、後で確認できるようにする、という具合です。

ちなみに、単語帳に登録した単語は、その後、検索して再度登録しようとすると「この見出し項目を単語帳に登録したのは2回目です」などと回数が表示されます。覚えたい単語は積極的に登録しておくと、よく使うのに覚えられていない、“弱点”の単語を認識しやすくなります。



~私の使い方を紹介します~ その3


「iPhoneのホーム画面にアイコン登録して、即座に検索」

スピーカー:O・Tさん(職場通訳翻訳担当)


職場で通訳の業務にも携わるO・Tさんは、「EOWP」をスマートフォン(iPhone)で多様しています。

Oさんがスマートフォンの「EOWP」を常用しているのは、外出先でも同じ内容をチェックできるから。自分のアカウントでログインすれば、パソコンでもスマートフォンでも、自分の検索履歴や単語帳などを常に最新の状態で利用できます。


また、スマートフォンは手元に必ずあるデバイスなので、「調べたい」と思ったときにすぐ検索できることや、レスポンスが速くて例文が豊富な点も気に入っているところだそうです。さらに、「検索履歴が50件と、出先で確認するには手頃な点も地味に使いやすいですね」と言います。

■「EOWP」のリンクアイコンをドックに登録

頻繁に活用するには、画面を呼び出す操作を単純化することが重要ですが、Oさんは、「EOWP」のリンクをアイコンにして(※手順は以下参照)、ホーム画面下のドック部分に登録しています。これにより、よく使うアプリケーションと同じ感覚で、即座にアクセスができます。アカウントやパスワードをブラウザに記憶させれば、ホーム画面からは多くても2回、画面をタッチすれば検索を始めることができます。


※iPhoneでこの方法を行うには、Safariで「EOWP」にアクセスした状態で、画面下の「アクションボタン」(□に↑が描かれたアイコン)をタップ。表示されるメニューのうち、下段のアイコン列にある「ホーム画面に追加」をタップします。

ちなみに、スマホ版は、頻度集計ができないなど、利用できる機能が一部限られていますが、「これはパソコンで書く際に使う機能なので特に気にはなりません」とOさん。逆に、機能が程よく限定されていることで、外出先で使いやすい点を評価してくれているようです。

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次回のレポートでは、「EOWP」の頻度集計の活用や、翻訳業務での利用についてご紹介します。